…やっぱり、俺は千夏が好きだ…。


「ね?
だから、隼人もふてくされてないで。

ほら。
早く行くよ。」


千夏が俺の腕を引っ張り、イスから立ち上がらせようとする。

「ほら、隼人ってば。」

俺は千夏の腕を掴んだ。





「筒井…
俺…お前の事が好きだ。」


何てタイミングで告白したんだろう。俺…。

ムードとか何も無いじゃんか。

放課後だったから、教室に誰もいなかったのは良かったけど…。

俺は、つくづく自分をバカだと思った。

これじゃ、なんかダダこねてる子どもみたいだし…。

「隼人…?
本気で言ってんの…?」


千夏がびっくりしたように言った。

千夏の声が心なしか震えているようだった。



「本気だよ…。」



俺は、生まれて初めて本気の告白をした…。