どん!!!


そのまま突き飛ばされた私はしりもちをついた。


「いっ…たぁ…。」

顔を上げると、いつものクラスの女子達の顔があった。


私を見下ろし、睨んでいる。


一人が私の鞄を取り、中身を床に投げ散らした。


「なあ~に?
この教科書とノート。
汚~い。
臭~い。」


つまみ上げた教科書を他のメンバーに近づけ、鼻をつまみ、そう言った。


「ていうか、生ゴミ臭くない?」


キャハハハと笑いながら、


「洗ってあげよ~よ。」


そのままバケツの中に、教科書を放りこんだ。


「ねえ、こいつの汚い顔も洗ってあげたら?」

「そうだねぇ。」


私の顔にモップが押し付けられる。


その勢いで、私はそのまま仰向けに倒れてしまった。


痛いっ…


そう思ったけど、口にする事ができない。