「やっぱり、また…」


私の靴は捨てられていた。

教科書といい、靴といい、その他にも何度も物を捨てられた事だろう…。

もう。

こんな事を何度繰り返せば気が済むの…。

きっと、今も私をどっかから見てて、面白がってるはず…。



思ったとおり、クスクスという笑い声や、私をバカにする声が聞こえてきた。


私はかまわずその場を去り、昇降口に向かった。


ところが、女子トイレの前を通り過ぎようとした時、
いきなり、強い力で中に引っ張りこまれた。