放課後、偶然森下さんがいた。
「あ、森下さん。」
「三浦くん。」
「今帰り?」
「うん。…あれ?杉田くんは?」
「ああ。
あいつ、サッカー部なんだって。一応。
ほとんど行ってないらしいけど。
今日は久々出るってさ。」
「そっか。
杉田くん、サッカー部だったんだ。」
森下さんは、ふふっ…と笑って言った。
「森下さん帰り一人?」
「え?うん…。」
「じゃ、一緒に帰らない?」
「え?」
森下さんが驚いたように俺を見た。
「帰り、駅の方向だよね?だから。」
「うん。いいよ。」
やった。
森下さんと一緒に帰れる!
心の中でそう思い、喜んだ。
…そう思うって事は、もしかして、俺は、森下さんの事を…?