でも…


最近は三浦くんが話しかけてくれる。

こんな私に話しかけてくれるなんて、嬉しかった…。


でも…


彼は知らないんだ。

ほんとの私を…。


知ったら、きっと三浦くんも離れてく…。

私、また一人になる…。

こんな、私の事、絶対知られたくない…。


教室へ戻ると、クスクスという笑い声があちこちから聞こえてきた。

その笑い声を無視して席についた。

今に始まった事じゃないもん。

こんな事、日常茶飯事。

大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせた。

耐えなきゃ。

頑張らなきゃ。

強くならなきゃ。

負けたくない…。


でも…


やっぱり助けてほしいよ…。


もう…嫌だ…。