授業終了のチャイムが鳴り、私はすぐに教室を出た。


「…やっぱり、あった…。」


そこはゴミ捨て場…。

私の教科書達は、よりによって生ゴミの中…―。


「もう…。」

袋の中から教科書とノートを取り出した。

私の教科書はボロボロだった。


今までの落書きや、カッターで切られたページ…そして、幾度となくゴミに埋もれてきた。

真新しかった教科書は、1つの学期も終わらないうちにボロボロになった。

だから、私は教科書もノートも毎日ロッカーに全部入れて、鍵をかけるようにしていた。


拾い上げた教科書とノートは、つんと鼻をつくようにゴミ臭かった。


…ゴミ臭い…。


ノートは買い替えなきゃ。

胃が痛い…。

もうやだ。

何で私がこんな目に…。

学校なんて大嫌い。
楽しくない。

毎日毎日何かされて…。