『お疲れ様〜』


みんなそれぞれに、給料を貰って着替えて散っていく。


「マジで疲れた。変な意味で」


バックに横になってこれから帰りまでどうするか悩んでいた時に、携帯がなった。


確認するまでもなく、携帯を開く。



『終わったー?店の前にいるよ〜』


返す時間もなく、ボーイから外に彼氏いるよと告げられる。


「へーい。ありがとう。お疲れ様」



荷物を持ち、外に向かった。
音を頼りにその方向に向かうと、いつも通りの場所に居た。


「お疲れ様。ありがとう」


『おつかれーー!!』


と、いつも通りにぎゅっとされる。



いつも通りの温もりと、いつも通りの匂い。
これにいつも安心させられる。


『あ!クリスマス!仕事休んどけよ!』







…………は?


「なんで?」


『クリスマスだろ?!どっか出かけよーぜ!』



「あ、うん、わかった」



それからすぐに店に連絡を入れ、クリスマスは休むことになった。




『あみが休んだらあああ!』


なんて言われたけど、休むもんは休むんだ。


「休めたよ。」


とだけ言うと、車が走り出した。




今日もコンビニに寄って、タバコとちょっとした食べ物を買って家に帰った。