付き合ってる彼女が…出来たと。

けど、ここ1.2ヶ月そういう行為をしていないと。

だから、浮気を疑っていると。

考えてもキリがないからとここに来たらしい。



「やまちゃんはどうしたいの?」


あたしが聞くのはこれで精一杯。


『うーん。』


と唸るだけ。あー。焦れったいなぁ。


「まずそこじゃない?だって、どうなるにしろ自分でキッパリ腹割っとかないと、またそーやってうだうだする事になるよ?」


ここまで言っても、どっちに転んだとしてもって腹割れないなら、あたしはもう何も言わない。
こんなの無理。なよなよしすぎ。


『あみちゃん…ありがとう』


それだけ言うと、弱々しく笑った。
この人は多分本当に彼女さんの事好きなんだろう。
ただ、多分、あんまり頻繁にこの店に来るもんだから、
寂しかったのかもしれないね。


「ちゃんと話ししなよ。」


うん…と聞こえるか聞こえないか分からないくらいの声で返事をされた。


「そうと決まれば!ほら!帰るよ!」


目を大きく見開いてこっちを見る。


心の準備が…とでも言いたそうだったが、無理矢理立たせた。


会計しなきゃ…

あーもう!!!!!


「あたし持ち!さっさと行って話してこい!そんかし、次きた時はちゃんと報告!めっちゃ飲ましてもらうからね!!!」



それだけ言って外に出した。
泣きそうな顔してたけど、そんなの知らない。
あんたの人生はあんた自身で決めなっての。


意を決したように走り出したやまちゃんを見送り、店に戻る。


つっかれたぁ…。