香水を買ってあげた次の日、やたらと帰りが遅かった。

やっと帰ってきたと思ったら、手になにか小包を持っていた。


『これ!お前に合うと思って!』


そう言うと香水が入っていた。あたしがいつも付けないような匂いの香水。


GUCCILUSH2…。ほんのり甘くて、最初つけた時は酔うかと思った。

突き返すことも出来なくて、ありがとう♪と貰ったけれど、今ではこの匂いが大好き。


『あみ行ける?』


「あ、先に1杯だけ飲まして」


いつも卓に着く前は必ずこう。じゃないと作れないし話せないし。


『待ってる時に言えよー!』


とか言いながらも、ついでくれる優しいボーイ。


「ありがとう♪優しいとこ好きよっ♪」


ほんとにお前は調子いいな。なんて言われながら手渡される。


貰った紅茶ハイを一気に流し込むと頭がフル回転。


「よし、行きましょか」


その言葉を聞いたボーイは、あたしを卓に案内する。


『お待たせしました!あみさんでーす!』


「やっほー!また来てくれたの〜!」


紹介、案内されてすぐに横に座る。


「今日もいつものでいーの?」


『うん、いいよ。』


OK〜といつものお酒を作る。けど、いつもよりテンションが低い。


「どしたん?なんかあった?」


『うん、実はね…』


と話してくれたのは、そこそこ重い話だった。