「さぁ~陽菜、帰ろっか!!」

そぉ言って空斗は、鞄をもった。

「うん!!!」

私も鞄を持って、歩き始めた空斗を追いかけると、空斗がいきなり振り向いた。

「あ。忘れてた」
「うん??」

空斗は、私の耳元でボソッ“ある言葉”を呟いた。
言ったあとの、空斗の顔はまた真っ赤だった。

「さぁ陽菜帰るぞ//」

そう言って空斗に握られた手は、とっても暖かかった。