「は・・・はい」

「何してんの?こんな時間にその格好で、こんな所歩いて」

「は、はい」

「襲って下さいって言ってる様だろ」

「は、はい」

「言うことは?」

「ご、ごめんなさい」

「よし」

「怖かっただろ」と頭を撫でる春兄の手が温かく、不覚にも涙が出た。

そのまま、私を胸にだきよせた春兄の温かさは、いつもと変わらなかった。