キーンコーンカーンコーン

恐怖の昼休みも終わり午後の授業。

「えーそれでは今から文化祭のことをいろいろ決めていきたいと思います。」

あ、そうだった。

今日いろいろ決めるってさっき若葉言ってたっけ。

「それでは、調理担当の人はどんなメニュー、品物にするのかを決めて、接客担当の人は会計担当の人と教室の飾り付けをどうするかを決めるように。」

「はーい。」

「そうそう!調理担当の人の中から2人買い出し担当も決めといてくれ。」

げっ…。

まぁ、こないだ行ったし今回は違う人が行ってくれるでしょ。

「ねぇ、白河さんあなた文化祭実行委員よね?買い出し行ってくれない?お願い!」

突然1人のクラスの女子にお願いされた。

え!?うぅ…。

そんな実行委員なんて言われたら断れないじゃん。

「わ、分かりました。」

私、頼まれると断れない性格なんです。

はぁ…とうなだれている私をよそに皆はもう1人の買い出し役は誰にするか騒いでいた。

若葉と行きたいけどあの子接客担当だから無理なんだよね。

「それなら私が行く!」

「私が!」

ん?なになに?さっきより騒がしくない?

みんな急にどうしたんだろ。

「みんなありがとう。でも、俺は白河さんとがいいかな。その方が分からないものがあっても困らないでしょ?白河さん実行委員だし。」

え、なにどういうこと??

庵くんはどんどんこちらへ近づいてくる。

こ、こないで!!

「買い出し。俺と2人で行くことになったからよろしくね。白河さん。」

い、今なんて?

空いた口が塞がらないってこいうことなのね。

「白河さん?聞いてる?」

「へ?あ、うん!よろしくね!」

無理やり笑顔を作ってみたけど…絶対ひきつり笑顔だよ。