「わ、若葉!メイド服も見つかったし早くお会計行こう!帰るの遅くなっちゃうよ!」

「あ、そうだね!」

何とか可愛らしいメイド服を数着買うことが出来た。

お金は先生達が負担してくれるらしい。

なんか今日はすっごく疲れたなぁ。

買い物ってこんなに疲れるものだっけ?

帰ったらお風呂入って寝よ。

ご飯は…いいや。

「じゃ、私こっちだから。星姫バイバイ!気をつけて帰りなよ!庵もね!」

「うん!若葉もね!バイバイ!」

「おう。じゃーな。」

さ、私もさっさとお家へ!

……て、ん??

「庵くん、私と同じ方向じゃなかったよね?あ、もしかしてこっち方面に用事?」

「もう暗いからしゃーなしで送っててやるよ。しゃーなしだからな。」

あ、家まで送ってくれるのか。

なんだそういうことか。

「え!?」

ど、ど、どいうこと!?

そういうことかとか納得してる場合じゃないよ。

しかも、しゃーなしって。

嫌なら送ってくれなくていいよ。

1人で帰れるし。

「なんだよ?お前見たいブスに変なことしてくる奴なんかいないと思うけど、一応女だし。」

一応!?

一応じゃなくて女です!

ここは怒らさないように下手でいこう。

「あはは…ありがとう。申し訳ないしいいよ。1人で帰れるし。」

「送るっつてんだろうが。人のご好意を断るとかお前なんなの。黙って送られとけばいいんだよ。」

ひぃ!?

怒らせちゃった。

「ご、ごめんなさい。」

どうして謝ってるんだろ。

送ってくれるのはすごく有難いんだけどな。

この上から目線が無ければなぁ。

できれば庵くんとはあまり関わりたくない。

今日は家までの道のりが長く感じる。

早くつかないかな?