エドワードの言葉にシャルロッテは「お金は使う主義なのね」と呟く。悪魔はお金が貯まると贅沢にすぐ使うというのは天使の間では有名な話だ。天使はお金をもらっても貯めることが多いため、シャルロッテが以前住んでいたのは寝室とリビングしかない小さな家だ。

「大丈夫!これからは一人で生きていくわけじゃないんだし、きちんとお金を貯めていくよ。貯金の仕方教えてほしいな」

エドワードに言われ、シャルロッテはため息をつく。そして、「そんな当たり前のことも知らないの?」と毒を吐いた。

シャルロッテは毒を吐きつつ、いつまでも家の前に立っているわけにはいかないからとエドワードに言われて豪邸の中に入る。豪華の中は、ブラウンの家具で統一されたおしゃれなものだ。

「もうこんな時間だし、夕食を作るよ。何か食べたいものある?」

豪邸の部屋を一通り見て回った後、ソファに座ったシャルロッテにエドワードが訊ねる。シャルロッテが「私がする」と言い立ち上がろうとすると、エドワードに制された。