初対面の人にここまで近づくの?

そう疑問と嫌悪感を抱きながら、シャルロッテは来てくれたお客さんだからとおもてなしをする。

「エドワード、このお茶をジョセフさんに持っていって。今から夕食の支度をするから」

「わかった」

エドワードに紅茶の入ったカップを渡し、シャルロッテは冷蔵庫から今日買ってきた高級な肉を取り出し、調理を始める。

「シャルロッテ、何かあったら叫んで。俺がすぐに行くから」

調理をするシャルロッテの手にエドワードの手が重ねられた。シャルロッテが横を見ればエドワードが真剣な目をしている。その瞳にシャルロッテは心を動かされていた。

「わ、わかった……」

赤くなった顔は誤魔化せていない、そう自覚しながらシャルロッテは調理を再開する。エドワードも頬を赤くしながらジョセフのもとへ向かった。

「よし!料理は全部完成したわね」

テーブルの上に並べたステーキなどを見て、シャルロッテはうまく作れてよかったと思う。その時、ふと料理しか並んでいないテーブルが寂しく見えてしまった。