「お兄さん、何か食べられないものとかはある?買い物に行かないと……」

「兄さんは何でも食べるよ。肉が大好物なんだ」

「ならステーキでも用意しようかしら」

「俺も手伝うよ!」

シャルロッテが買い物に行く支度を終えると、エドワードもかばんを手にする。そしてドアを開けてくれた。

「あ、ありがとう……」

シャルロッテがそう言うと、エドワードは嬉しそうに微笑む。そして「俺のこと好きになってくれた?」と訊ねる。

「その一言で全て台無しよ」

シャルロッテはそう言い、笑ってしまう。エドワードも「ひどいな〜」と言いながら笑っていた。

そして二人は買い物に出かけ、掃除をしたりしてエドワードの兄がいつ来てもいいように準備をする。

それから数時間後、エドワードの兄はやって来た。エドワードと同じ髪色を伸ばし、長い杖を持っている。

「初めまして。エドワードの兄のジョセフです。弟がこんな可愛い人と結婚したなんて意外だなぁ〜」

ジョセフにそう言われ、シャルロッテは「そんなことないですよ」と微笑む。しかし、その顔は引きつっていた。なぜなら、ジョセフにこれでもかというほど近寄られているから。