「天使は天界にいる人間の暮らしをサポートするのが仕事よ。あとは人間界へ行って幸運をプレゼントしたりするわ」

シャルロッテがそう言い、あなたはどうなのよと訊ねる。エドワードはサラダを飲み込んだ後、口を開いた。

「俺たちの仕事は、魔界に堕ちてしまった人間の罪を償わせるのが主だな。あとは人間界にたまに行って魔界行きになってしまいそうな人を善人に変えようとしたりする」

悪いことを人間にさせていると思っていたシャルロッテは、エドワードの仕事内容に驚いてしまう。そして悪魔という存在は悪いものではないのか?という思いが生まれた。

「趣味とかある?好きなものとか教えて」

「好きなものは……歌と花が好きね」

「そっか。俺も歌が大好きだよ!」

シャルロッテは淡々と答えていくが、エドワードは嬉しそうに話している。その姿を見るうちにシャルロッテはまるで友達と話しているような楽しい感覚を覚えてしまった。そして、それに気付いて自分の心の変化に戸惑う。