こっちの弓道やってるのは高校生?凛とした感じで素敵だ。
相当モテただろうな。
一条さんの歴史が見えてくる。
金髪男性と綺麗な黒髪の女性の写真に抱かれて写ってる写真は、とても微笑ましい家族写真だ。
たぶん一条さんのお父さまとお母さまなのだろう。
金髪男性はとてもハンサムだ。
どうやら彼は父親似らしい。
「子供の頃の一条さん近くでみたかったな」
ひとり写真を楽しんでいると、ワインを持って一条さんが現れた。
「写真、気に入ったのあった?」
「一条……瑠偉さんみたいな赤ちゃんいたら可愛いだろうなって思いました。小さい時から悔しいくらいハンサムですね」
にっこり微笑みながらそんな感想を口にしたら、彼は悪戯っぽく目を光らせた。
「それって俺の子が欲しいってプロポーズしてるの?」
彼の発言に顔の熱が一気に上がる。
もうこの人は!
「な……なに勘違いしてるんですか?ただ写真を褒めただけです!」