「勘違いしないでね。私は瑠偉の姉よ」
「一条さんのお姉さま?」
確かに涼しげな目元も彫りが深くてモデルみたいなとこも一条さんに似てる。
美形姉弟だ。
「結婚したから藤宮の姓になったけど、弟共々よろしくね。あと、私の事は杏樹って呼んで。私は芽依ちゃんて呼ぶわ。あなたのこと気に入っちゃった。なんならお姉さんでもいいわよ」
杏樹さんはにこやかに微笑むが、社内でファーストネーム、しかも呼び捨ては有り得ない。
それに、私の名前をちゃん付け。
お姉さんと呼ぶのも抵抗がある。
でも、この雰囲気だと名字で呼んだら怒られそうだ。
一条さんみたいに絶対零度の空気を出されたら困る。
「杏樹さん……よろしくお願いします」
「じゅあ早速だけど、もうすぐ定時だし仕事終わるわよね?」
切り替えの早い杏樹さんはチラリと腕時計に目をやり、にっこり微笑む。
「は、はい」
杏樹さんの勢いに押されコクッと頷く。
一条さんでもこの人には逆らえないような気がする。
「一条さんのお姉さま?」
確かに涼しげな目元も彫りが深くてモデルみたいなとこも一条さんに似てる。
美形姉弟だ。
「結婚したから藤宮の姓になったけど、弟共々よろしくね。あと、私の事は杏樹って呼んで。私は芽依ちゃんて呼ぶわ。あなたのこと気に入っちゃった。なんならお姉さんでもいいわよ」
杏樹さんはにこやかに微笑むが、社内でファーストネーム、しかも呼び捨ては有り得ない。
それに、私の名前をちゃん付け。
お姉さんと呼ぶのも抵抗がある。
でも、この雰囲気だと名字で呼んだら怒られそうだ。
一条さんみたいに絶対零度の空気を出されたら困る。
「杏樹さん……よろしくお願いします」
「じゅあ早速だけど、もうすぐ定時だし仕事終わるわよね?」
切り替えの早い杏樹さんはチラリと腕時計に目をやり、にっこり微笑む。
「は、はい」
杏樹さんの勢いに押されコクッと頷く。
一条さんでもこの人には逆らえないような気がする。