「鈍い男ね。ストレス溜まってるんでしょう?慰めてあげるって言ってんの」
深沢はそう言い放つと、突然俺のネクタイを掴んで貪るようなキスをしてきた。
ここまでされたら俺の理性もさすがに吹っ飛ぶ。
負けずに深沢の唇を貪り舌を絡ませて蹂躙した。
ただお互いの欲望を満たすだけの都合のいい関係。
今後どうなるかはわからない。
だが、今の俺の生活には合っているのかもしれない。
「このまま夜を一緒に過ごせば、明日の朝一の約束守れそうよ」
自称遅刻魔の彼女が、俺に向かって魔性の笑みを浮かべる。
「それは有難いね」
深沢の目を見てフッと笑う。
こういう肉食系の女に俺は弱いのかもしれない。




 ※佐久間sideおまけfin