「いえいえ、まだまだ孝行さんの足下にも及びませんよ」
会長の話に謙遜する俺の腕を母が掴んだ。
「瑠偉、会長の奥さまはね、私のお茶の先生なのよ」
「そうなんですか。母がお世話になってます」
穏やかに微笑んで夫人にも挨拶する。
母と東雲会長夫人が繋がっていたなんて、芽依の今後にすごく役立つだろう。
「詩織さんはね、とっても優秀なのよ。今日は主人が鉄板焼きが好きで、いいお店があるからって誘って頂いたんですよ」
芽依のお婆さんは、あの芽依のアパートで見たお母さんとよく似ていた。
「ご満足頂けると良いのですが」
それからタクシーに乗って佐久間が手配した鉄板焼きの店に行き、肉が目の前で焼かれるのを見て楽しみながら歓談した。
カウンターのテーブルというのが、相手を気にせず話せて逆によかったようだ。
おかげで、芽依のお母さんの納骨の事まで話が出来た。
会長の話に謙遜する俺の腕を母が掴んだ。
「瑠偉、会長の奥さまはね、私のお茶の先生なのよ」
「そうなんですか。母がお世話になってます」
穏やかに微笑んで夫人にも挨拶する。
母と東雲会長夫人が繋がっていたなんて、芽依の今後にすごく役立つだろう。
「詩織さんはね、とっても優秀なのよ。今日は主人が鉄板焼きが好きで、いいお店があるからって誘って頂いたんですよ」
芽依のお婆さんは、あの芽依のアパートで見たお母さんとよく似ていた。
「ご満足頂けると良いのですが」
それからタクシーに乗って佐久間が手配した鉄板焼きの店に行き、肉が目の前で焼かれるのを見て楽しみながら歓談した。
カウンターのテーブルというのが、相手を気にせず話せて逆によかったようだ。
おかげで、芽依のお母さんの納骨の事まで話が出来た。