この状態では、心配で仕事が手につかなくなりそうだ。
俺の心臓がもたない。
それに、何かあってからでは遅い。
早急に大家と話をして、芽依が納得のいく形ですぐに家に引越しさせよう。
「強引な男でごめん」
でも、もう芽依なしでは生きられないんだ。
だから、諦めてほしい。
姫の唇にキスを落とし、許しを請う。
彼女の寝顔は、とても穏やかで幸せそうだった。