こいつがいればここは心配はない。
エレベーターを降りて、足早に昼食の会場に向かう。
俺の杞憂であって欲しい。
この鍵が落ちたのも、ただの偶然だったと安心したい。
ポケットの中の鍵を握り締める。
だが、またもや俺のスマホのバイブが鳴った。
見ると、姉からメールが一件。
件名しか書いてなかった。
【早く来て。緊急事態】
「緊急事態って……。一体、何が起こった?」
本文がないってことは、それだけの余裕がなかったって事だ。
慌てて会場まで走る。
ドアをそっと開けると、空気が緊迫していてかなりヤバイ事になっていた。
専務秘書の西嶋とかいう女が、芽依にフォークを向けていたのだ。
俺の登場に気づいた姉と目が合うが、〝なんとかしなさい〟と俺に目で訴える。
芽衣と西嶋さんは話をしていて、俺がいることに気づいていない。
あの女は正気じゃないようだし、このままだと本当に芽依は刺されるかもしれない。
エレベーターを降りて、足早に昼食の会場に向かう。
俺の杞憂であって欲しい。
この鍵が落ちたのも、ただの偶然だったと安心したい。
ポケットの中の鍵を握り締める。
だが、またもや俺のスマホのバイブが鳴った。
見ると、姉からメールが一件。
件名しか書いてなかった。
【早く来て。緊急事態】
「緊急事態って……。一体、何が起こった?」
本文がないってことは、それだけの余裕がなかったって事だ。
慌てて会場まで走る。
ドアをそっと開けると、空気が緊迫していてかなりヤバイ事になっていた。
専務秘書の西嶋とかいう女が、芽依にフォークを向けていたのだ。
俺の登場に気づいた姉と目が合うが、〝なんとかしなさい〟と俺に目で訴える。
芽衣と西嶋さんは話をしていて、俺がいることに気づいていない。
あの女は正気じゃないようだし、このままだと本当に芽依は刺されるかもしれない。