《図2》
一般的にごく普通の眼球だが、欠陥品と呼ぶに相応しいこの目玉

”乱視近眼ドライアイ”

と、なかなかの上物。
こうなるといっそのこと”近眼、老眼”もセット付けておきたいところだが、それは自身が歳相応になれば必然的に達成されるのだろう。
そんな欠陥品。掛かり付けの眼科医師曰く…

『国産霜降り黒毛和牛』といったところで、まあ虫も湧くわけだ。


「類は友を呼ぶからねえ。」

そんな諺の意味を知ってか知らずか当の本人、日常的に眼鏡とやらを一切使用することがない為不便であろうこと間違いなく、またしても奇妙である。


「凡、世の中の半分も見えていないでしょうに。可哀相に。」


と言われると決まって


「そんなこたあない。見えなくていいものだって世には沢山ありますからあ。」

と言い放ち、その偏屈者は頬をニコリニコリさせていたものだから、間違いなくこれからもますます肥えて油がノルに違いない。