それでは前置きはこの辺にして簡潔に「後書く」としようか。
そうだな、諸君には解りやすいよう、箇条書で説明しよう


・お菓子の封とは
・図1と図2の間柄
・四つの「考える」


こんなとこだろう?のう著者?聞いているかな、ん?若造?
……言い過ぎたか…な。あは…はは…。

まあ実のところは著者の今作は全くのところ未完成であってな。
ましてや著者は我輩にとっては全知全能というべきか、我輩なんぞが余計な口を出したものならそれが最後の遺言さ、消しゴムでグニグニ擦られてまとめてポイのサヨウナラ。なんていう不幸な案配さ。
何より諸君には図1図2よりも著者と我輩との間柄を一番感じ取って欲しいのだがね。
なんだね、また君か。なに?解説にもなっていないし、全くあとがきになっていないじやあないか?

ずばり御察しの通り。それもそのはず。まあ最後に聞いてほしい。

全て我輩の推測に過ぎぬのだがね、恐らく著者は「あとがき」という名の一節を本編に捩り込むことが唯一の「後書いた」理由。つまりは「尤も…そんなこと」を理解させる最大の理由であった。と我輩は考えるのだよ。

恐らく著者は、未完成という言葉を今作に含ませる行為により、諸君へ今作の真意を悟られぬよう著者なりに最小限のカラクリを仕込んだのだよ。

著者の理想は「そんなこと」という鈍器で諸君の頭蓋骨をガツゴツと殴打したい。ということが一番の執筆理由であったのではなかろうか。

ご理解頂けたかな。

ここまで説明すると著者は良く思わないはずだがね。……ははは。
なに?著者が消しゴムを持った?……ははは。


明日は我が身。著者とて同じ。悲しきことかな。






『今作が出来る限り最小限の眼に触れることを真に願う。』