アルバルクの鼻の下が伸びている。デレッとした顔で迫ってくる。
ちょ、天使のイメージが壊れちゃう! アクマ天使の仲間がオタク天使だなんて、天界ってどうなってるの?
キャラ濃すぎるよ。
「お、お断りします!」
きっぱり断ると、ガッカリと肩を落としている。
「じゃ、そのかわりに質問に答えてくれるかい?」
「え、はぁ、はい。それくらいなら……?」
あまりの落胆ぶりで可哀想に思ったのが運の尽き、オタクな質問ぜめにあい、ぐったり疲れた頃にアクマ天使が戻って来た。
顔を見て、抱きつきたくなるほど嬉しいって思ったのは、これが初めてだった。