「そうだ、リクトール。会議に行くだろう? サナダは一人でもOKだけど、お嬢さんはどうするんだ?」

「会議? あるのか!」

「おっと、その様子じゃ知らないのか。今朝通知を受けたよ、明日だ。今回の件のことで重大な話があるらしい。リクトールにも通知が来てるはずだよ」

「ちっ、急すぎるな。どうすっか」

 眉間にシワを寄せるアクマ天使と、真面目な顔したアルバルクが私を見ている。

「どうかしたの?」

「そうだ。リクトール、一緒に連れて行けばいいんだよ!」

「ああ? ったく簡単に言うな。……だが、仕方ねぇか。……アカリ、ここから動くんじゃねえぞ。すぐに、戻る。おい、アルバルク、分かってんだろうな?」

「ああ、勿論さ! どーんと任せたまえ」

 椅子がガタンと派手な音を立て、アクマ天使は風のように飛んで部屋から出ていく。

「ね、どうしたの!?」

 叫んだ声は、アクマ天使には届かなかった。

「心配しなくていいよ。リクトールに任せておけばいい。それよりさ、交替の件、考えてくれないか? 一日でいいよ。できたら、制服姿がいいなあぁ」

「え、せ、制服って! あのっ」