[真夏のショッピングモール]
教会を出て暫く歩いていると、ナビっちが反応し出した。
アクマ天使は場所を確認しながらふわりと翼を出して、いつもの通り私を抱える。
だけど今日はお腹にまわる腕が気になって仕方がない。意識しちゃっている。
きっと、さっきのおかしなアクマ天使のせいだ。
いつもと一緒。こんなの、いつもと一緒なんだからーっ。
一生懸命自分に暗示をかけていると、アクマ天使が顔を覗き込んできた。
「何緊張してんだ。心配すんな、スピードは控える」
「う、うん」
一直線に飛んできたのは、線路沿いにある大型ショッピングモール。左右にお洒落な店が並ぶ広い通路。吹き抜けの天井の窓からは、明るい日の光が入って雰囲気が良い。
「いらっしゃいませ~! お値打ちになってますぅ! 見てってくださぁい! ど~ぞ~」
独特のリズムを持った威勢のいい呼び込みの声が通路に響く。親子連れ、カップル、若い女子のグループ。誰しもが楽しそうにしている。
「わりと人がいるんだな」
「そりゃそうだよ。夏休みだし、家にいても暑いし、みんな買い物がてらに涼みに来るんじゃない。でも、広いね」
教会を出て暫く歩いていると、ナビっちが反応し出した。
アクマ天使は場所を確認しながらふわりと翼を出して、いつもの通り私を抱える。
だけど今日はお腹にまわる腕が気になって仕方がない。意識しちゃっている。
きっと、さっきのおかしなアクマ天使のせいだ。
いつもと一緒。こんなの、いつもと一緒なんだからーっ。
一生懸命自分に暗示をかけていると、アクマ天使が顔を覗き込んできた。
「何緊張してんだ。心配すんな、スピードは控える」
「う、うん」
一直線に飛んできたのは、線路沿いにある大型ショッピングモール。左右にお洒落な店が並ぶ広い通路。吹き抜けの天井の窓からは、明るい日の光が入って雰囲気が良い。
「いらっしゃいませ~! お値打ちになってますぅ! 見てってくださぁい! ど~ぞ~」
独特のリズムを持った威勢のいい呼び込みの声が通路に響く。親子連れ、カップル、若い女子のグループ。誰しもが楽しそうにしている。
「わりと人がいるんだな」
「そりゃそうだよ。夏休みだし、家にいても暑いし、みんな買い物がてらに涼みに来るんじゃない。でも、広いね」