広間の中央まで来た浩成は客席にいる鬼を見た。


「お、俺のと、特技は……ぎゅ、牛乳の早飲みです」


恐怖で言葉をつっかえさせながら浩成入った。


「なるほど。牛乳を用意してやれ」


鬼がメイド鬼に指示を出す。


メイド鬼は忙しそうに走りだし、5分後には浩成の手に牛乳が握られていた。


コップ一杯分の牛乳。


頑張れば誰でも早飲みできる量だ。