普段勉強ばかりであまり体を動かしていないからだ。


「さーて。籠の中身を数えるぞ」


鬼がそう言うと、子鬼たちがこぞって手を上げた。


「僕がやりたい!」


「俺もやりたい!」


「あたしだってやりたい!」


鬼の足元でわいわいキャーキャーとはしゃぐ子鬼たち。


「それならお前ら、2人1組になって数えろ。1人は籠を支えて、1人が球を高くほおり投げるんだ。数はここにいる全員で数える。いいな?」


「はーい!!」


父親の言葉に元気よく頷く子鬼たち。


こうして見ているとなんだかほほえましい風景に見えて来る。