小恋の体が跡形もなく消えた時、俺はグッタリと座り込んでいた。


8人いた仲間が今は半分の4人になってしまっている。


みんなこの数時間の内に死んでしまった。


わけのわからない鬼によって、殺されてしまった。


綾と俺が生き残っていることは奇跡に近いことだった。


だけど、もう体も心もクタクタだった。


俺の隣に座っている綾も同じようで、しきりにため息を吐き出している。


次は何をさせられるのか、考えただけで憂鬱になった。


「次はどうするかなぁ~」


鬼の考えるような声が広間に聞こえて来て、俺は視線を向けた。


次のゲームを考えていなかったんだろうか?


鬼がこんな風に考えている姿は初めてみた。


「お父ちゃん! 俺、腹が減ったよぉ!!」


子鬼の1人がそう言い、自分の腹をさすった。


その子鬼はプクプクとよく太っていて、見るからによく食べそうだった。