翌日


いつもより遅めに目覚まし時計をかける

7時30分

ぐっすり眠れた


慣れなかったこの家の空気にも少しずつ慣れてきて、朝起きて目に入るこの天井だって違和感なく向かえられる

まだ1週間も経ってないのに、なんか色々あった気がする

いつもより寝たせいか一段と体が起きたがらないけど

まだはっきりしない意識の中くあっとあくびをしながら部屋を出た


ガチャンコ

「うお」

へー

ドアを開けたらちょうど奥の部屋から歩いてきた人物と鉢合わせた

「…っ」

「…あー織原真琴」

ぼうっとした視界が少しずつクリアになっていく

「…パジャマ?」

…へ?

ボソリとつぶやいた同居人の言葉に反応して
脳味噌が急速に仕事を始める


……あ

いつもは絶対に着替えてから部屋を出るのに

完全に寝ぼけてた私は寝巻きのまま出てきてしまった


…いや、普通の寝巻きなら別に良かったんだけど

オーバーサイズで首のとこがヨレヨレになったTシャツと、緩い半ズボン

Tシャツで半ズボンは見えないからワンピースみたいになってるすっごいダサい服
しかもヨレヨレだから肩が少し出る

そんな自分の姿を認識して、目の前の同居人を見る

「……ぱ、ぱじゃまぁ…」

なんかの鳴き声みたいにそう呟いてクルッと後ろを見た

そして

 バン!

部屋の扉を勢いよく閉めた