「…梓、馬鹿?」



わっ!

真琴くんが髪から手を離して私の体を支えると
そのままソファに倒される


「ま、真琴くっ」

「よく覚えとけよ?お前の同居人は梓のことになると結構我慢が効かないって」

へ!?

「無気力だからって油断してると喰われるぞ?」

ひぃー!


なんて言いながら真琴くんのいたずらに光る目は優しくて

私の頬に触れる手は暖かくて怖いくらい優しい


「目閉じて」