「ねぇ梓」

ん?

「俺の、彼女になって」

…彼女…


ただの同居人からランクアップした関係

私は真琴くんが好きで、真琴くんは私が好き
だからこそ…得られるあなたの"特別"

「うん…彼女に、してください!」


大好きなあなたの恋人にして欲しい

特別な気持ちでそばにいることを許して欲しい

高鳴る鼓動はもう隠す必要がない

嬉しくなって歯を見せて笑った



「…実質同居してるし、もう嫁じゃね?」

なっ!!

「気が早い!」

「ふふ、ね、梓」



「キスして」



真琴くんがはやくーと急かす

な、何この人!

なんか最初の頃と全然キャラ違う!


「何照れてんの梓。そんなんじゃこの先やってけないよ?」

この先!?

「俺、多分梓が思ってる以上に梓に惚れてるから」

なっ


「溺れるくらい愛してあげる」

なぁぁぁっ!?


くるっと向きが変わり、ダイニングテーブルの上に寝転がるみたいな体勢になる私

私の顔の横に手をついて近づく真琴くん

「目閉じて」

その綺麗な顔がいたずらに微笑む

もちろんその瞳には逆らえなくて


「俺以外見えなくなっちゃえ」


そうして合わさる、今日三度目の唇

あますぎて砂糖が出そうです…。