一人のご飯も

風邪のときの孤独も

クリスマスのお高いプレゼントも

全部我慢できる


だけど

真琴くんだけは我慢できない

この居場所だけは、失くせない


「俺、毎日コンビニ弁当でも、風邪ひいた時一人でも我慢できる。でも梓だけは我慢できないみたい」



「ふふっ」

「なんで笑ってんの?」


だって

全く同じこと考えてるんだもの

「なんでもないよ」


真琴くんの背中に回す手に力を入れた