「うん…ごめん。昨日は…なんだか自分でも訳がわからなくなって……って全部言い訳だよね。ごめんもうしない。ちゃんとする」

ルイくんの下を見ていた目が少し動き、私の首元を見る

と、いきなり表情を困惑に変えた

「…え、僕そんなでかい跡付けちゃった?」

え?


やべっと言わんばかりの表情に切り替わったルイくんは
そう呟いた後、何故か反射的に真琴くんを見る

「いやその、これは…昨日の…あの」

なんでそんな真琴くんにおびえてるの?

「こ、これちゃんと消えるから!」


あー…もしかして

私の首の…真琴くんが付け直したやつを自分がやってしまったやつだと思ってる?

真琴くんの冷めた目がルイくんを見ている

こ、こわ…


「え、嘘、僕こんな強くやった覚えないけど…」

ボソボソと焦るように独り言を呟くルイくんの目が激しく泳ぐ

そりゃそうよ。覚えないでしょうよ
だってこれは真琴くんが上からやったやつだから

…昨日のことを思い出して一人で熱を持ちそうになる頬を静める


「ルイ…とか言ったか?」

真琴くんが静かに口を開く

「あ、はい。ルイ・ロベールです」

「…昨日のことは梓に免じて水に流す。…だけど二度目はないからな」


わー…ヤンキーだヤンキー

3人くらい殺したやつの目してるよ真琴くん

「は、はい…すみません」