「瀬戸。悪いが店じまいにする。
 今から新たな依頼者が来るから」

「えっ?そうなんですか?」

 瀬戸さんは、驚くも残念そうに食べかけの
サーモンサンドを食べると店から出て行った。
 依頼者って誰だろうか?

 すると神崎さんは、入り口の札を裏にして
鍵をかけると奥の休憩室の方に向かって行った。
 あれ?ここじゃあ……?
俺も慌ててついて行くと物置きの方に向かっていく。
 えっ?もしかして隠し部屋で!?

 不思議がっていると神崎さんは、気にすることなく
開けると階段を下りて行った。俺も一緒について行く。
 階段を全て下り終わると扉があり鍵を開けると
中に入り電気をつけた。

 そして神崎さんは、チェアーに座ると
プロジェクターが反応して起動を始めた。
 ポログラフのキーボードが出現すると神崎さんは、
そのキーボードで何かを打ち始めた。

 ポログラフのキーボードの壁は、
プロジェクターに反応して画面になった。
 そこに映し出されたのは、リカコさんだった。
えっ……何でリカコさんが!?

『はーい。神崎ちゃん、立花ちゃん。元気~?』

「何でリカコさんが!?えっ?依頼者ってリカコさん?」

「正確には、依頼者じゃなくて協力者だ!」

 は、はい……?
神崎さんの言葉に唖然とした。どういうこと?
 リカコさんが協力者って……。
するとリカコさんは、クスッと笑っていた。

『あら立花ちゃんには、話してなかったの?
 もー話さないとダメよ。立花ちゃん困惑しちゃうじゃない。
 まぁいいわ。それより神崎ちゃんから頼まれていた
情報がようやく見つけたわよ。詳しい情報を送るわね……』

詳しい情報……?
 すると画面が変わると細かい英文みたいな文字が一斉に
流れ小さな瓶に入った液体の映像が出てきた。
 これは、薬……かな?

「ふむ……やはり新種の麻薬のようだな」

新種の麻薬……!?