残りの犯人2人は、無事に捕まり人質になった俺達は、
無事に解放された。
 自殺をした犯人は、どうやらこの犯人のリーダー的
役割をしていたらしい。しかし一体何が起きたんだ?
 何か様子が変だったし……。

あのPCウォッチの中を調べたら何か分かるのだろうか?
 それに赤薔薇会に関する情報が入っているかもしれない。
俺は、気にしていたら警察の人が神崎さんの前に。

「……久しぶりだな。一条」

「お久しぶりです。神崎さん。しかし
 あなたは、銃刀法違反を犯してしまいました。
それと自殺した犯人との話を聞きたいので
速やかにご同行をお願いします」

えっ……ちょっと待って!!
 俺は、慌てて止めようとした。だって
それは、皆を助けるためで……。

「ちょっと待ってください。銃刀法違反って
神崎さんは、皆を守るためにしたことです!
 それに犯人は、自分から自殺した訳で……」

「例え理由があっても違反は違反です。
 それに……この方は、もう刑事ではない。
例え元刑事だとしても無闇に人が居る前で
銃を向けるものではないですし、撃った時点で
刑に降れています」

「そ、そうだとしても……」

でも納得がいかない。神崎さんが向かってくれなかったら
 誰かが犠牲になっていたかもしれない。
神崎さんのお陰で皆無事でいられたのに……なのに
逮捕されるとか、そんなのおかしいだろ!?
 すると神崎さんは、クスッと微笑むと俺の頭を撫でてきた。

「心配するな。すぐに戻る……」

「神崎さん……」

そして神崎さんが行こうとした瞬間だった。
 一条という名の刑事さんのPCウォッチに電話が。
慌てて出る一条さんだが何だか渋い顔をしていた。
 どうしたのだろうか?
テレビ電話を切ると何故か俺を見てきた。

「本部から連絡です。立花駆さん。
あなたもご同行をお願いします」

えっ……何で俺まで!?