ねぇ、先輩。

気づいてください。

私があなたに恋をしていることに。


それは、蒸し暑い梅雨の時期のこと。

私はあなたに恋をしました。

私たち女バスは部員が6人です。

なので多々男バスと合同練習になります。

それは男バス対女バスの5対5の時のことでした。

私は156センチのセンターです。

それに対して相手の隼人先輩は180センチでした。

怖いなとは思っていたんです。

ポンッ誰かがシュートを打った。

センターなのでリバウンドを取りに行った。

バシンッ

いった、思わず声が出てしまった。

隼人先輩に顔面を叩かれてしまった。

そして、隼人先輩はごめん。

その一言で走って行ってしまった。

鼻を強打されたので、私は涙が止まらなかった。

大丈夫?後ろから声が聞こえた。

隼人先輩が戻ってきたのかなと思って顔を上げると

そこには豪志先輩がいたんだ。

赤くなっとるやん。

その一言を残して貴方はどこかへ走っていった。


少し時間が経って氷を持った先輩が帰ってきた。

わざわざ保健室まで走って行ってくれたんです。

ありがとうございます…

全然大丈夫やで!

練習は大丈夫やから早く冷やしてき



優しいあなたに恋をしました。