……もしかして、私が門奈くんの告白を断ってしまったことでこの4人の関係がまた変わってしまうのかな。
伊吹くんが蛍を断ったことで、確かにしばらくは一緒に遊んでいなかった。
頻繁に遊ぶ関係ではなかったけど……私のせいで少しでも関係に変化があったらどうしよう。
「……れは?呉羽?」
「えっ?」
「急に黙り込んでどうした?」
……さっきまで舞い上がっていたのに、門奈くんに告白されたことを思い出したら、瀬那先生が隣にいることも忘れていた。
「なんでもないです」
どうしよう……。
瀬那先生にいつも通り接することができない。
「なんでもない……って顔ではないよな」
うつむく私の顔を瀬那先生は覗き込んできた。