以前も仲良さそうに話している場面を何度か見たことがあったので、だからか……と思った。
「先生たちはこれから2軒目っすか?」
「まぁなー。けど、愛する生徒たちに会ったらそうもいかないだろ」
そのあと、瀬那先生は私たちを最寄駅まで送ると言い出した。
少しお酒が入っているからか、いつもよりもしゃべり方がご機嫌な気がする。
私は瀬那先生といる時間が長くなって嬉しいので、「じゃあ、瀬那先生お願いしまーす!」と即答した。
「じゃ、こいつら送ったら合流するな」
「了解!」
瀬那先生の友達と小栗先生とはそこでお別れし、私たちは瀬那先生と一緒に駅に向かった。