「伊吹くんと私、付き合うことになりました」
蛍の表情から嬉しさが溢れてる。
私は蛍に抱きつき、「おめでとうー……!」と心の底からの喜びを声にした。
「本当によかったね。私も自分のことのように嬉しい」
「つむぎ、ありがとうー……。まさかこんな日がくるなんて思ってなかったから、まだ信じられない……」
涙目の蛍を見て、蛍が幸せになってくれて本当によかったなと心から思った。
伊吹くんが蛍のことを好きだって知っていたけど、こうして実際結ばれた2人を見てやっと実感が湧いた。
……門奈くんに告白されたことは、また今度蛍に話そう。
今日は蛍と伊吹くんが付き合った大切な記念日だから、蛍に変な気を遣わせたくない。