それに被さるように門奈くんが「飲み物も買いたいし、俺が行ってくるよ!2人は待ってて!」と、なんとか立ちかけた蛍を再び座らせることに成功した。



私も門奈くんも2人から離れていくにつれて、ニヤニヤが溢れて止まらなかった。



「ここらへんでとりあえず時間潰すか」

「そうだね」



海の家の後ろにある階段に座り、蛍と伊吹くんが上手くいくことをひたすら祈った……。



日中は日差しが強く暑かったのに対して、日が暮れたことでだいぶ気温が下がった。



初めの何分かはいつものように話していた。



だけど、門奈くんが急にソワソワし出したのをきっかけにお互いになにもしゃべらない時間が続いた……。



門奈くんどうしたんだろう?

蛍と伊吹くんがうまくいってるか心配なのかな。