そうはわかっていても、さすがの私でも……どうやっても気分が上がらない日がきてしまった。
寝起きから体も重くて、初めて学校に行くのがめんどくさいなぁと思ってしまった。
なんとか支度をして、蛍と合流し、私は今の気持ちを蛍に伝えることにした。
「どんなに頑張っても意味がないんじゃないかなって思えてきちゃって……。私、どうすればいいのかなぁ」
「……実はさ、私もまだ伊吹くんのこと忘れられないんだよね」
「……そうだったんだね。伊吹くんのこと、まだ好き?」
「うん。たまに話したりするその少しの時間がすごく幸せで……やっぱり好きだなぁって思っちゃうんだよね」
蛍もずっと伊吹くんに片想いしていたんだ……。
ずっと気になっていたけど私からは切り出すことができなかったから、こうやって今の蛍の気持ちを知ることができて嬉しい。