最後は瀬那先生は女の子たちに囲まれてしまったので、しゃべれる状況ではなくなってしまった。


なので、しれーっと自分の教室へと帰ってきてしまった。



蛍も委員会の話し合いから戻ってきていたので、私はお弁当を食べる蛍の元へ駆け寄った。



「蛍ーっ、ちょっと聞いてー……」

「つむぎおかえりー。どうした?」



私はさっきまでの瀬那先生との出来事を蛍にすべて話した。



「ねぇ、これって告白したってことになる?」

「告白したことになるね」

「そうだよね。つい口走っちゃったんだよー……」



頭を抱える私の肩をポンポンと優しく叩く蛍。



「誘惑するって宣言したんでしょ?それなら、とことん誘惑してつむぎの虜(とりこ)にさせようよ」

「と、虜に……⁉︎」

「つむぎは、超かわいいんだから大丈夫だって」



蛍に背中を押され、私はひとまず気合を入れた。