私に覆い被さった瀬那先生の背中と頭にたくさんの資料が直撃した。



私は尻餅をついたもののケガはなく、とにかく瀬那先生が心配で仕方なかった。



「瀬那先生っ!大丈夫……っ⁉︎」

「俺は大丈夫。呉羽は?」

「私は大丈夫だけど……」



痛みに顔をゆがめる瀬那先生。



頭と背中をさすり、絶対に痛いはずなのに自分のことよりも私の心配をしてくれる瀬那先生に胸がキュンとなる……。



「瀬那先生、起きれる……?」

「……今すぐは厳しいかも。ちょっと待ってな」



今までで1番近い距離にいる瀬那先生に、こんな状況なのにドキドキの加速が止まりそうにない。



少し体を起こし、その場で座り込む瀬那先生。