「はーい、でも、あんまり遠慮しないでね。

あと、私とも翔馬先生と話すみたいに敬語なしで話してくれると嬉しいな 」



「真緒さん、ありがとう。そうするね」



「ふふっ、じゃあこっちの部屋おいでね 」



キレイなリビングに通され、椅子に座らされる。



学校で走ったのと、ここまで歩いたから

息が少し上がってしまっていた。


ここで発作起こしたらさすがに迷惑すぎるから、


薬飲めないかな…


体に少し不調が現れて、
ふと薬を飲んでいないことを思い出す。

やっぱり翔馬先生との約束破るのも良くないし…
真緒さんに聞いてみよう。


「真緒さん、水もらってもいいかな?
翔馬先生からもらったまだ薬飲んでないから… 」


「いいよ、でも少しその薬見せてくれるかな? 」


「…うん 」


薬を袋ごと渡した。

すると、真緒さんは薬の中を確認してから、何か言いたそうな顔をしてチラッと私の顔を見る。


きっと、退院してから、私が薬を1つも飲んでないことがわかってしまったんだろう…