「着いたよ。ここが私の家
ちなみに、隣の家は翔馬先生の家だよ 」


「えっ、翔馬先生の ? 」



先生の名前を聞いただけなのにドキッと音が鳴る心臓。

胸に手を当ててみると、クスッと真緒さんが笑う。


とても温かみのある笑顔で…。



「そうそう。陽菜ちゃんが気に入っている翔馬先生のだよ 」



気に入っているって…

まさか私が翔馬先生のこと好きなのバレているのかな?


真緒さんは最初の印象は優しくて、明るい人ってイメージだったけど
人を見るときは冷静な目で見てくるから気がついているのかも…





「陽菜ちゃんは思ったことが顔に出て可愛いな

冷えちゃうから入ろっか。」



可愛いって、全くそんなことないのに…。

でも、翔馬先生といるときみたいに、リラックスできているから、

自然に笑ったり、できている気がする。




「陽菜ちゃん、大丈夫? 」


「あっ、ボーッとしてました。おじゃまします 」