「あっ、陽菜ちゃん、今俺の顔見て笑ったでしょ?
お仕置きしないとね 」


いたずらっ子のように片方の口角をあげた翔馬先生に、

ほっぺたをプニッと掴まれてしまって、変な顔にされた


「ふっ、陽菜ちゃんの顔面白い 」


「んー、離してよ 」


いつもは包容力ある大人なのに

今日は少し子どもぽい。


翔馬先生の違う一面を知れてなんか嬉しい…。




こんな気持ちになってしまうなんて…

私、翔馬先生のことが好きなのかな?



キュンとなるような不思議な嬉しさや、

ときどき胸が苦しくなる切なさ

今、先生と離れるのが寂しいのもきっとそう。


翔馬先生が他の女の人と話していると、
モヤッと心に霧がかかったようになるのも…

翔馬先生を誰かに取られたくないなんて思ってしまうから。