「お疲れ様です」

後ろから突き通る声と良い香りがした

私は鼓動の音が聴こえないように胸を押さえながら

「お疲れ様です」

緊張で声が震えて今まで出した事ない高い声が廊下中に響き渡った

「どうしたの?具合でも悪いの凄い声震えてたけど」

「もしかして驚かせたかな?会社の中覚えようと思って、もしよかったら案内してくれないかな?」